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argument-hint: <タスク名>
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allowed-tools: ["Read", "Edit", "Task", "AskUserQuestion", "TodoWrite"]
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# specs内の不明箇所をユーザーに質問して明確化します
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このコマンドは `specs/[taskname]/` ディレクトリ内の全ドキュメントから「**不明**」と記載された箇所を抽出し、ユーザーに質問して明確化します。
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## コマンドの役割
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**`/sdd:clarify-spec`(このコマンド)の役割**:
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- **ビジネス要件やユーザーの意思決定**が必要な不明箇所をユーザーに質問
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- AIだけでは判断できず、ユーザー(プロダクトオーナー、ステークホルダー)の意思決定が必要な項目
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- 例:
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- 機能の優先順位や範囲
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- UIの具体的な仕様(表示項目、レイアウトなど)
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- ビジネスルール(承認フロー、権限設定など)
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- ユーザー体験に関する選択(エラー時の挙動など)
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**`/sdd:conduct-research` との違い**:
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- **clarify-spec**: ビジネス要件やユーザーの意思決定が必要な項目をユーザーに質問
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- **conduct-research**: 技術的な調査が必要な項目をAIが調査・検証
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- clarify-specは「ユーザーに聞く」、conduct-researchは「AIが調べる」
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**使い分けの例**:
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- ✅ clarify: 「ログイン時にメールアドレスとユーザー名のどちらを使うか」(ビジネス要件)
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- ✅ research: 「JWT vs セッション認証のパフォーマンス比較」(技術的検証)
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- ✅ clarify: 「管理者画面の公開範囲(社内のみ or 顧客も使用)」(ビジネス要件)
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- ✅ research: 「PostgreSQL vs MySQL のベンチマーク」(技術的検証)
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【対象タスク名】
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$ARGUMENTS
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## 実行手順
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### 1. タスクディレクトリの確認
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タスク名が指定されている場合:
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- `specs/[taskname]/` ディレクトリの存在を確認
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- ディレクトリ内の全マークダウンファイルを取得
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タスク名が指定されていない場合:
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- `specs/` ディレクトリ内の利用可能なタスクをリスト表示
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- ユーザーに選択を求める
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### 2. ステアリングドキュメントの読み込み
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以下のステアリングドキュメントを読み込み、プロジェクトのコンテキストを把握:
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- `specs/_steering/product.md` - プロダクト方針
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- `specs/_steering/tech.md` - 技術スタック
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- `specs/_steering/structure.md` - プロジェクト構造
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- `specs/_steering/principles.md` - 開発原則
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ステアリングドキュメントが存在しない場合は警告を表示し、処理を続行。
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### 3. 不明箇所の抽出
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`specs/[taskname]/` および `specs/[taskname]/tasks/` 内の全マークダウンファイルを検索し、以下のパターンを抽出:
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- 「**不明**」または「不明」と記載された箇所
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- その周辺のコンテキスト(前後数行)
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- 記載されている複数の案(案A、案B、案Cなど)
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各不明箇所について以下の情報を収集:
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- **ファイル名**: どのファイルに記載されているか
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- **セクション名**: どのセクションの内容か
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- **不明な内容**: 何が不明なのか
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- **提示されている案**: 案A、案B、案Cなど
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### 4. 不明箇所の整理とタスク化
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抽出した不明箇所をTodoWriteツールでタスク化:
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```
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TodoWrite:
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- [不明箇所1: 認証方式を決定] - pending
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- [不明箇所2: データベースを選択] - pending
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- [不明箇所3: デプロイ環境を選択] - pending
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```
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不明箇所をユーザーに提示:
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- ファイル名、セクション名、不明な内容、提示されている案を表示
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### 5. ユーザーへの質問
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各不明箇所について、AskUserQuestionツールを使用してユーザーに質問:
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- 質問は明確で具体的にすること
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- 提示されている案をそのまま選択肢として提示
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- 1つずつ順番に質問するのではなく、可能な限り複数の質問をまとめて提示
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- ユーザーが「その他」を選択した場合は自由記述で詳細を取得
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例:
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```
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質問: Phase 1で使用する認証方式を選択してください
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選択肢:
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- 案A: JWT認証
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- 案B: セッションベース認証
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- 案C: OAuth2.0
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```
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### 6. 回答の反映
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各不明箇所について:
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1. TodoWriteで該当タスクを`in_progress`に更新
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2. ユーザーの回答を元に該当ファイルの「**不明**」箇所を更新
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3. TodoWriteで該当タスクを`completed`に更新
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**更新例**:
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```markdown
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# 更新前
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**不明**: JWT認証 or セッションベース認証
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# 更新後
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JWT認証を使用する
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```
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### 7. 完了報告
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```
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✅ 不明箇所を明確化しました
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📍 対象: specs/[taskname]/
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📝 明確化: [N]箇所
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💡 次のアクション:
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- 仕様書の内容を確認
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```
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## 注意事項
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- 不明箇所が見つからない場合は、その旨を報告してコマンドを終了
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- ユーザーが「その他」を選択した場合は、その内容をそのまま反映
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- 更新時は「**不明**」の記述と案のリストを全て削除し、選択された内容のみを記載
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- 複数ファイルにまたがる不明箇所も漏れなく更新すること
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- 更新前に必ずファイルの内容を読み込み、正確な位置を特定すること
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## 内部品質チェック
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**重要**: 以下のチェックはコマンド内部で実施し、**生成されるspecファイルには結果を記載しません**。
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### ステアリングドキュメントレビュー(内部処理)
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明確化後、内部的にステアリングドキュメントとの整合性を確認:
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- product.mdのビジネス目標との整合性
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- tech.mdの技術方針との整合性
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- principles.mdの開発原則との一致
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問題がある場合のみユーザーに修正を促す。準拠している場合は何も出力しない。
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### 矛盾チェック(内部処理)
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明確化後、内部的に仕様書間の矛盾を確認:
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- 明確化による変更が他のドキュメントと整合しているか
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- 依存関係のあるドキュメント間で矛盾が生じていないか
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矛盾がある場合のみユーザーに警告を表示。問題がなければ何も出力しない。
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