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Zhongwei Li
2025-11-30 09:06:26 +08:00
commit 0fb3ec1788
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422
skills/jules-cli/README.md Normal file
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@@ -0,0 +1,422 @@
# Jules CLI統合スキル
docs/tasks.mdに記載されたタスクをGoogleの非同期コーディングエージェントJulesに依頼・管理するスキルです。SDDで分割したタスクを効率的にJulesに割り当て、進捗を追跡します。
## 特徴
- **タスク自動依頼**: docs/tasks.mdからタスクを読み取り、選択したタスクをJulesに依頼
- **日本語対応**: すべての依頼文を日本語でフォーマット
- **進捗追跡**: Julesの作業状況を管理し、完了後にtasks.mdを更新
- **並行処理**: 依存関係のないタスクを並行してJulesに依頼可能
- **詳細な文脈提供**: タスクの説明、受入基準、技術的文脈を含む完全な依頼文を生成
## 使用方法
### 基本的な使い方
1. **スキルを有効化**
Claude Codeで以下のように依頼します
```
次のタスクをJulesに依頼してください
```
または
```
タスクをJulesで実行してください
```
2. **タスクを選択**
スキルがdocs/tasks.mdから利用可能なタスクを表示するので、実行したいタスクを選択します。
3. **依頼文を確認**
スキルが生成した依頼文を確認し、問題がなければ承認します。
4. **Julesが作業を実行**
julesコマンドが実行され、タスクがJulesに送信されます。進捗は`jules list`や`jules status`で確認できます。
5. **完了後の処理**
タスクが完了したら、スキルが結果をレビューし、tasks.mdを更新します。
### 詳細な例
#### シナリオ: ユーザー認証APIを実装する
**docs/tasks.md の内容**:
```markdown
#### タスク1.1: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
**説明**: POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装
**受入基準**:
- src/api/auth.tsが存在する
- すべてのテストが通過するnpm test
- ESLintエラーがゼロである
**ステータス**: `TODO`
**依存関係**: なし
**推定工数**: 2時間
```
**ユーザーの依頼**:
```
タスク1.1をJulesに依頼してください
```
**スキルの動作**:
1. docs/tasks.mdを読み取る
2. タスク1.1の情報を抽出
3. 日本語の依頼文を作成:
```
タスク: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
概要:
POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装してください。
JWTトークンを使用した認証方式を採用し、パスワードはbcryptでハッシュ化します。
受入基準:
- src/api/auth.tsが存在し、login/logoutエンドポイントが実装されている
- すべてのテストが通過するnpm test
- ESLintエラーがゼロである
技術的文脈:
- フレームワーク: Next.js 14
- 認証: JWT + bcrypt
- 参照実装: src/api/users.ts
推定工数: 2時間
```
4. ユーザーに確認を求める
5. 承認後、julesコマンドを実行
6. タスクIDを記録例: task-abc123
7. tasks.mdのステータスを`IN_PROGRESS`に更新
**完了後**:
```
jules status task-abc123 # 完了を確認
jules result task-abc123 # 結果を取得
```
スキルが結果をレビューし、tasks.mdのステータスを`REVIEW`に更新します。
## Jules依頼文の構造
スキルが生成する依頼文は以下の構造を持ちます:
```
タスク: [タスクタイトル]
概要:
[タスクの詳細な説明]
受入基準:
- [基準1]
- [基準2]
- [基準3]
技術的文脈:
- [フレームワークやライブラリ]
- [参照すべきファイルやコード]
- [制約事項]
推定工数: [時間]
```
すべて日本語で記述され、Julesが理解しやすい形式になっています。
## ワークフロー
```
1. ユーザーがスキルを起動
「次のタスクをJulesに依頼してください」
2. スキルがdocs/tasks.mdを読み取る
TODO状態のタスクを特定
3. タスクリストを表示
ユーザーがタスクを選択
4. 依頼文を日本語で作成
タスクの説明、受入基準、技術的文脈を含む
5. ユーザーに依頼文を確認してもらう
承認後、次へ進む
6. julesコマンドを実行
依頼文をJulesに送信
7. タスクIDを記録
ユーザーに報告
8. tasks.mdを更新
ステータスをIN_PROGRESSに変更
9. 進捗を確認(必要に応じて)
jules listやjules statusを使用
10. 完了後、結果をレビュー
受入基準を満たしているか確認
11. tasks.mdを最終更新
ステータスをREVIEWまたはDONEに変更
```
## 並行処理
依存関係のない複数のタスクを並行してJulesに依頼できます
**例**:
```
ユーザー: タスク1.1、1.2、1.3をJulesに依頼してください
```
スキルは各タスクについて:
1. 個別の依頼文を作成
2. 順次julesコマンドを実行
3. すべてのタスクIDを記録
4. 各タスクの進捗を個別に追跡
**並行実行の条件**:
- 依存関係が存在しない
- 異なるファイル・コンポーネントを対象とする
- 相互に影響を与えない
## tasks.mdの更新
スキルは以下のようにtasks.mdを更新します
### ステータスの遷移
```
TODO → IN_PROGRESSJules実行中→ REVIEW完了、レビュー待ち→ DONE承認済み
```
### 記録される情報
```markdown
#### タスク1.1: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
**説明**: POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装
**受入基準**:
- src/api/auth.tsが存在する
- テストが通過する
**ステータス**: `REVIEW`
**依存関係**: なし
**推定工数**: 2時間
**Jules Task ID**: task-abc123
**開始日時**: 2024-01-15 10:30
**完了日時**: 2024-01-15 12:15
**作業時間**: 1時間45分
```
## エラーハンドリング
### Julesでエラーが発生した場合
スキルは以下の手順で対処します:
1. **エラー内容を確認**
```
jules status <task-id>
```
2. **ユーザーに報告**
- エラーの詳細
- 推定される原因
- 推奨される対処方法
3. **対処を提案**
- 依頼文を修正して再実行
- 依存関係を解決
- 手動で対処
4. **tasks.mdを更新**
- ステータスをBLOCKEDに変更
- エラー内容を記録
### タスクが長時間完了しない場合
1. 現在の状態を確認
2. ユーザーに状況を報告
3. キャンセルまたは待機を提案
## Jules CLIコマンドリファレンス
このスキルが使用する主なコマンド:
### タスクの作成
```bash
jules "タスクの説明"
```
### タスクの管理
```bash
jules list # タスクリスト表示
jules status <task-id> # タスクの状態確認
jules show <task-id> # タスクの詳細表示
jules result <task-id> # 完了したタスクの結果取得
```
### タスクの制御
```bash
jules cancel <task-id> # タスクのキャンセル
jules retry <task-id> # タスクの再実行
```
## ベストプラクティス
### 1. タスクの粒度を適切に
- 1つのタスクは1-3時間程度
- 1つの明確な目的を持つ
- 独立して完結する
- 検証が容易
### 2. 受入基準を明確に
検証可能な受入基準をtasks.mdに記載
**良い例**:
```
受入基準:
- src/components/LoginForm.tsxが存在する
- npm testを実行してすべてのテストが通過する
- npm run lintを実行してエラーがゼロである
```
**悪い例**:
```
受入基準:
- ちゃんと動く
- きれいなコード
```
### 3. 技術的文脈を提供
Julesが適切に作業できるよう、必要な情報をtasks.mdに含める
- プロジェクトの技術スタック
- 参照すべき既存コード
- コーディング規約
- 制約事項
### 4. 依存関係を明示
tasks.mdで依存関係を明確に記載
```markdown
**依存関係**: Task 1.1, Task 1.2
```
これにより、スキルが適切な実行順序を判断できます。
## 制約事項
### 実行の制限
以下の場合はJulesへの依頼を控えます
1. **タスクの曖昧性**
- 受入基準が不明確
- 実装方法が複数考えられる
- 技術的文脈が不足している
2. **リスクの高い操作**
- 本番環境への直接的な変更
- データベースの削除操作
- 認証情報の変更
3. **ユーザーの判断が必要な場合**
- 技術選択が必要
- アーキテクチャの決定が必要
- トレードオフの判断が必要
### 環境要件
- Jules CLIがインストールされている必要がある
- julesコマンドがPATHに含まれている必要がある
- 認証が正しく設定されている必要がある
- ネットワーク接続が必要
## トラブルシューティング
### julesコマンドが見つからない
**原因**: Jules CLIがインストールされていない、またはPATHに含まれていない
**解決**:
1. Jules CLIのインストールを確認
2. PATHを設定
3. `which jules`で確認
### 認証エラーが発生する
**原因**: Jules CLIの認証が設定されていない
**解決**:
```bash
jules auth login
```
でGoogle認証を完了してください。
### タスクが失敗する
**原因**: 依頼文が不明瞭、または依存関係が不足
**解決**:
1. tasks.mdのタスク説明を詳細化
2. 受入基準を明確にする
3. 技術的文脈を追加
4. 依存関係を解決
### 並行実行で競合が発生する
**原因**: 同じファイルを編集するタスクを並行実行した
**解決**:
1. 依存関係を見直す
2. 順次実行に変更
3. タスクの粒度を調整
## SDD-Docsスキルとの連携
このスキルはSDD-Docsスキルと組み合わせて使用することで、最大の効果を発揮します
### 推奨ワークフロー
1. **SDD-Docsスキルで設計**
```
docsディレクトリを初期化してください
```
- requirements.md要件定義を作成
- design.md技術設計を作成
- tasks.mdタスク管理を作成
2. **Jules CLIスキルで実装**
```
次のタスクをJulesに依頼してください
```
- tasks.mdからタスクを選択
- Julesに依頼
- 進捗を追跡
3. **Task Executorスキルでレビュー**(オプション)
```
完了したタスクをレビューしてください
```
- 受入基準を確認
- コード品質をチェック
- tasks.mdを更新
### 連携の利点
- **一貫した文書管理**: SDDドキュメントとタスク管理を統合
- **効率的な実装**: タスクを自動的にJulesに割り当て
- **進捗の可視化**: tasks.mdで進捗を一元管理
- **品質保証**: 受入基準に基づいた検証
## さらに詳しく
- Jules CLIの公式ドキュメント: https://developers.googleblog.com/ja/meet-jules-tools-a-command-line-companion-for-googles-async-coding-agent/
- SDD-Docsスキル: [../sdd-docs/README.md](../sdd-docs/README.md)
- Task Executorスキル: [../task-executor/README.md](../task-executor/README.md)
## ライセンス
このスキルはMITライセンスの下で公開されています。

663
skills/jules-cli/SKILL.md Normal file
View File

@@ -0,0 +1,663 @@
---
name: jules-cli
description: docs/tasks.mdに記載されたタスクをJules CLIを使って依頼・管理します。タスクを日本語でフォーマットしてJulesに送信し、進捗を追跡して完了後にtasks.mdを更新します。
---
# Jules CLI統合スキル
docs/tasks.mdに記載されたタスクをGoogleの非同期コーディングエージェントJulesに依頼・管理するスキルです。SDDで分割したタスクを効率的にJulesに割り当て、進捗を追跡します。
## 概要
このスキルは以下の機能を提供します:
- docs/tasks.mdからタスクを読み取り、選択可能なリストを表示
- 選択されたタスクを日本語でフォーマットしてJulesに依頼
- Julesの進捗状況を確認・管理
- 完了したタスクをtasks.mdで更新
- 複数タスクの並行依頼サポート
## このスキルを使用する場面
以下の状況でこのスキルを有効にしてください:
### タスク実行時
- docs/tasks.mdのタスクをJulesに依頼したい場合
- 長時間かかるタスクを非同期で実行したい場合
- 複数のタスクを並行して実行したい場合
- Jules CLIを使った開発ワークフローを構築する場合
### プロジェクト管理時
- タスクの進捗をJulesで管理したい場合
- チーム内でJulesを活用している場合
- 自動化可能なタスクをJulesに任せたい場合
## 基本的な使い方
### タスクの依頼
「次のタスクをJulesに依頼してください」「タスクをJulesで実行してください」などと依頼されたら
1. **tasks.mdの読み取り**
- docs/tasks.mdの内容を確認
- TODO状態のタスクを特定
- 依存関係を確認
2. **タスクの選択**
- ユーザーにタスクリストを表示
- 依頼するタスクを選択してもらう
- 複数選択も可能
3. **Jules依頼文の作成**
- タスクの説明、受入基準、技術的文脈を日本語でフォーマット
- Julesが理解しやすい形式に整形
- 必要な参照情報を含める
4. **julesコマンドの実行**
- `jules "依頼文"` コマンドを実行
- タスクIDを記録
- ユーザーに依頼完了を報告
5. **進捗の追跡**
- 必要に応じてJulesの進捗を確認
- 完了したら結果をレビュー
- tasks.mdを更新
## Jules依頼文の原則
### 1. 明確で具体的な指示
Julesが理解しやすい形式で依頼文を作成します
**基本構造**
```
タスク: [タスクタイトル]
概要:
[タスクの詳細な説明]
受入基準:
- [基準1]
- [基準2]
- [基準3]
技術的文脈:
- [フレームワークやライブラリ]
- [参照すべきファイルやコード]
- [制約事項]
推定工数: [時間]
```
**良い例**
```
タスク: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
概要:
POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装してください。
JWTトークンを使用した認証方式を採用し、パスワードはbcryptでハッシュ化します。
受入基準:
- src/api/auth.tsが存在し、login/logoutエンドポイントが実装されている
- すべてのテストが通過するnpm test
- ESLintエラーがゼロである
- JWTトークンが正しく生成・検証される
技術的文脈:
- フレームワーク: Next.js 14 App Router
- 認証ライブラリ: joseJWT、bcryptパスワードハッシュ化
- 参照実装: src/api/users.ts
- データベース: PostgreSQL with Prisma ORM
推定工数: 2時間
```
**悪い例**
```
ログイン機能を作って
```
### 2. 日本語での依頼
すべての依頼文は日本語で記述します:
**理由**
- ユーザーが日本語での依頼を希望している
- タスクの内容が日本語で記載されている場合が多い
- Julesは多言語対応しており、日本語も理解できる
**注意事項**
- 技術用語は英語のまま使用(例: JWT, API, bcrypt
- ファイルパスやコマンドは英語のまま
- 説明文や受入基準は日本語で記述
### 3. 文脈の提供
Julesが適切に作業できるよう、必要な文脈を提供します
**含めるべき情報**
- プロジェクトの技術スタック
- 参照すべき既存コード
- コーディング規約やスタイルガイド
- 制約事項や注意点
- 依存関係のあるタスク
**例**
```
技術的文脈:
- このプロジェクトはNext.js 14のApp Routerを使用しています
- 既存の実装パターンはsrc/api/users.tsを参照してください
- ESLintとPrettierの設定に従ってください
- データベーススキーマはprisma/schema.prismaで定義されています
- Task 1.2(データモデルの定義)の完了が前提です
```
### 4. 受入基準の明確化
検証可能な受入基準を提供します:
**良い受入基準**
```
受入基準:
- src/components/LoginForm.tsxが存在する
- npm testを実行してすべてのテストが通過する
- npm run lintを実行してエラーがゼロである
- ログイン成功時にJWTトークンが返される
- ログイン失敗時に適切なエラーメッセージが返される
- パスワードはbcryptでハッシュ化されている
```
**悪い受入基準**
```
受入基準:
- ちゃんと動く
- きれいなコード
```
## Jules CLIコマンド
### タスクの作成・依頼
```bash
# 基本的な依頼
jules "タスクの説明"
# 長い依頼文の場合はヒアドキュメントを使用
jules "$(cat <<'EOF'
タスク: ユーザー認証APIの実装
概要:
POST /api/auth/login エンドポイントを実装してください。
受入基準:
- src/api/auth.tsが存在する
- テストが通過する
技術的文脈:
- Next.js 14
- JWT + bcrypt
EOF
)"
```
### タスクの状態確認
```bash
# タスクリストの表示
jules list
# 特定のタスクの状態確認
jules status <task-id>
# タスクの詳細表示
jules show <task-id>
```
### タスクの管理
```bash
# タスクのキャンセル
jules cancel <task-id>
# タスクの再実行
jules retry <task-id>
# 完了したタスクの結果取得
jules result <task-id>
```
## ワークフロー
### 基本的な実行フロー
```
1. tasks.mdを読み取る
2. TODO状態のタスクをリスト表示
3. ユーザーがタスクを選択
4. 依頼文を日本語で作成
5. ユーザーに依頼文を確認してもらう
6. julesコマンドを実行
7. タスクIDを記録
8. 進捗を定期的に確認(必要に応じて)
9. 完了したら結果をレビュー
10. tasks.mdを更新ステータスをIN_PROGRESSまたはREVIEW
11. レビュー完了後、DONEにマーク
```
### 詳細な実行手順
#### ステップ1: タスクの選択
```
ファシリテーター: docs/tasks.mdから実行可能なタスクを確認しました。
以下のタスクが利用可能です:
1. Task 1.1: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
推定工数: 2時間
依存関係: なし
2. Task 1.2: データモデルの定義
推定工数: 1時間
依存関係: なし
3. Task 2.1: 認証ミドルウェアの実装
推定工数: 1.5時間
依存関係: Task 1.1
どのタスクをJulesに依頼しますか番号で選択、複数選択可
ユーザー: 1と2
ファシリテーター: 承知しました。Task 1.1とTask 1.2をJulesに依頼します。
```
#### ステップ2: 依頼文の作成と確認
```
ファシリテーター: 以下の依頼文でJulesに送信します。確認してください
【Task 1.1の依頼文】
タスク: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
概要:
POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装してください。
JWTトークンを使用した認証方式を採用し、パスワードはbcryptでハッシュ化します。
受入基準:
- src/api/auth.tsが存在し、login/logoutエンドポイントが実装されている
- すべてのテストが通過するnpm test
- ESLintエラーがゼロである
技術的文脈:
- フレームワーク: Next.js 14
- 認証: JWT + bcrypt
- 参照実装: src/api/users.ts
推定工数: 2時間
このまま送信してよろしいですか?
ユーザー: はい
ファシリテーター: Julesに依頼を送信します。
```
#### ステップ3: julesコマンドの実行
```
# Task 1.1の依頼
jules "$(cat <<'EOF'
タスク: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
概要:
POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装してください。
JWTトークンを使用した認証方式を採用し、パスワードはbcryptでハッシュ化します。
受入基準:
- src/api/auth.tsが存在し、login/logoutエンドポイントが実装されている
- すべてのテストが通過するnpm test
- ESLintエラーがゼロである
技術的文脈:
- フレームワーク: Next.js 14
- 認証: JWT + bcrypt
- 参照実装: src/api/users.ts
推定工数: 2時間
EOF
)"
# Task 1.2の依頼
jules "$(cat <<'EOF'
タスク: データモデルの定義
概要:
Prismaスキーマファイルにユーザーと認証関連のデータモデルを定義してください。
受入基準:
- prisma/schema.prismaにUserモデルが定義されている
- prisma migrateが正常に実行できる
- TypeScript型定義が自動生成される
技術的文脈:
- ORM: Prisma
- データベース: PostgreSQL
- 既存のスキーマを参考にしてください
推定工数: 1時間
EOF
)"
```
#### ステップ4: タスクIDの記録とユーザーへの報告
```
ファシリテーター: Julesへの依頼が完了しました。
依頼したタスク:
- Task 1.1: task-abc123進行中
- Task 1.2: task-def456進行中
進捗は以下のコマンドで確認できます:
jules status task-abc123
jules status task-def456
完了を待つ間、他の作業を進めることができます。
```
#### ステップ5: 進捗の確認
```
# 定期的に進捗を確認
jules list
# 特定のタスクの詳細確認
jules status task-abc123
```
#### ステップ6: 完了後の処理
```
ファシリテーター: Task 1.1が完了しました。結果を確認します。
# 結果の取得
jules result task-abc123
ファシリテーター: 実装内容を確認しました。以下のファイルが作成されています:
- src/api/auth.ts
- src/api/auth/login/route.ts
- src/api/auth/logout/route.ts
- tests/api/auth.test.ts
テストが通過し、ESLintエラーもゼロです。
受入基準をすべて満たしています。
tasks.mdを更新してTask 1.1をREVIEWステータスにマークします。
```
#### ステップ7: tasks.mdの更新
```
# tasks.mdのステータスを更新
Task 1.1: TODO → IN_PROGRESSJules実行中→ REVIEW完了、レビュー待ち→ DONE承認済み
更新内容:
- ステータスをREVIEWに変更
- Jules task IDtask-abc123を記録
- 完了日時を記録
```
## tasks.md更新の原則
### 1. ステータス管理
Julesに依頼したタスクは以下のステータスで管理します
**ステータスの遷移**
```
TODO → IN_PROGRESSJules実行中→ REVIEW完了、レビュー待ち→ DONE承認済み
```
**各ステータスの意味**
- `TODO`: 未着手
- `IN_PROGRESS`: Julesが作業中
- `REVIEW`: Julesが完了、レビュー待ち
- `DONE`: レビュー完了、承認済み
### 2. タスク情報の記録
tasks.mdには以下の情報を記録します
**追加情報**
```markdown
#### タスク1.1: ユーザー認証APIエンドポイントの実装
**説明**: POST /api/auth/login と POST /api/auth/logout のエンドポイントを実装
**受入基準**:
- src/api/auth.tsが存在する
- テストが通過する
**ステータス**: `REVIEW`
**Jules Task ID**: task-abc123
**開始日時**: 2024-01-15 10:30
**完了日時**: 2024-01-15 12:15
**作業時間**: 1時間45分
```
### 3. レビューとDONEへの移行
```
ファシリテーター: Task 1.1のレビューが完了しました。
実装は要件を満たしており、コード品質も良好です。
ステータスをDONEにマークします。
完了サマリー:
ユーザー認証APIエンドポイントlogin/logoutを実装。
JWTとbcryptを使用した安全な認証を実現。
すべてのテストが通過し、ESLintエラーもゼロ。
```
## 複数タスクの並行処理
### 並行実行の条件
以下の条件を満たすタスクは並行してJulesに依頼できます
**条件**
- 依存関係が存在しない
- 異なるファイル・コンポーネントを対象とする
- 相互に影響を与えない
**例**
```
並行実行可能:
- Task 1.1: APIエンドポイントの実装
- Task 1.2: データモデルの定義
- Task 1.3: 設定ファイルの作成
順次実行が必要:
- Task 1.1: APIエンドポイントの実装依存: なし)
- Task 2.1: 認証ミドルウェアの実装(依存: Task 1.1
```
### 並行実行の手順
```
1. 並行実行可能なタスクを特定
2. それぞれのタスクについて依頼文を作成
3. 複数のjulesコマンドを順次実行
4. すべてのタスクIDを記録
5. 各タスクの進捗を個別に追跡
```
## エラーハンドリング
### Julesでエラーが発生した場合
**対処手順**
```
1. エラー内容を確認
jules status <task-id>
2. エラーの原因を分析
- 依頼文の不明瞭さ
- 技術的な問題
- 依存関係の問題
3. ユーザーに報告
- エラーの詳細
- 推定される原因
- 推奨される対処方法
4. 必要に応じて再実行
- 依頼文を修正
- 依存関係を解決
- jules retry <task-id>
5. tasks.mdを更新
- ステータスをBLOCKEDに変更
- エラー内容を記録
```
**例**
```
ファシリテーター: Task 1.1の実行中にエラーが発生しました。
エラー内容:
依存パッケージ'jose'がインストールされていません。
推奨される対処:
1. npm install joseを実行
2. Julesのタスクを再実行
このまま対処を進めますか?それとも手動で解決しますか?
```
### タスクが長時間完了しない場合
**対処手順**
```
1. 現在の状態を確認
jules status <task-id>
2. 作業内容を確認
jules show <task-id>
3. ユーザーに状況を報告
- 現在の進捗
- 推定残り時間
- 次のアクション
4. 必要に応じてキャンセルまたは待機を提案
```
## 制約事項
### 実行の制限
以下の場合はJulesへの依頼を控えます
1. **タスクの曖昧性**
- 受入基準が不明確
- 実装方法が複数考えられる
- 技術的文脈が不足している
2. **リスクの高い操作**
- 本番環境への直接的な変更
- データベースの削除操作
- 認証情報の変更
3. **ユーザーの判断が必要な場合**
- 技術選択が必要
- アーキテクチャの決定が必要
- トレードオフの判断が必要
これらの場合は、ユーザーに確認または詳細化を依頼します。
### Jules CLIの制限
**考慮事項**
- Jules CLIを利用できる環境が必要
- julesコマンドがPATHに含まれている必要がある
- 認証が正しく設定されている必要がある
- ネットワーク接続が必要
## ベストプラクティス
### 1. 依頼文の品質
**明確で具体的な依頼文を作成**
- 曖昧な表現を避ける
- 具体的な成果物を明示する
- 検証可能な受入基準を提供する
- 必要な文脈をすべて含める
### 2. タスクの粒度
**適切な粒度でタスクを依頼**
- 1つのタスクは1-3時間程度
- 1つの明確な目的を持つ
- 独立して完結する
- 検証が容易
### 3. 進捗管理
**定期的な進捗確認**
- 長時間のタスクは定期的に状態を確認
- 問題が発生したら早期に対処
- 完了したらすぐにレビュー
### 4. ドキュメントの同期
**tasks.mdを最新に保つ**
- ステータス変更を即座に反映
- Jules Task IDを記録
- 作業時間を記録
- 問題や気づきをメモ
## 絵文字の使用禁止
すべてのメッセージ、依頼文、ドキュメントで絵文字を使用しません:
**禁止事項**
- Jules依頼文に絵文字を含めない
- ユーザーへのメッセージに絵文字を使わない
- tasks.mdの更新に絵文字を含めない
- コミットメッセージに絵文字を使わない
## トラブルシューティング
### よくある問題と解決方法
**問題1: julesコマンドが見つからない**
- 原因: Jules CLIがインストールされていない、またはPATHに含まれていない
- 解決: Jules CLIのインストールを確認し、PATHを設定
**問題2: 認証エラーが発生する**
- 原因: Jules CLIの認証が設定されていない
- 解決: `jules auth login`で認証を設定
**問題3: タスクが失敗する**
- 原因: 依頼文が不明瞭、または依存関係が不足
- 解決: 依頼文を詳細化し、必要な前提条件を確認
**問題4: 並行実行で競合が発生する**
- 原因: 同じファイルを編集するタスクを並行実行した
- 解決: 依存関係を見直し、順次実行に変更
## 今後の拡張
このスキルは将来的に以下の機能を追加予定です:
- Jules CLIの詳細な状態監視
- タスクの優先順位付け
- 自動的なレビュープロセス
- チームでのタスク共有機能
- タスク実行時間の分析とレポート